台風発生の早さ、史上2番目のハイペース 要因は

 今年は台風がハイペースで量産されている。8月23日時点で台風20号が発生しているのは昭和26年の統計開始以来、史上2番目の早さだ。要因として(1)高い海面水温(2)強い季節風-という2つの条件が重なったことが挙げられる。

 トップは同日時点で23号が発生していた昭和46年。今後の発生ペースによっては、年間最多発生の39個を記録した42年を超える可能性がある。

 気象庁によると、台風の正体は反時計回りに渦巻く積乱雲の集合体。積乱雲は水蒸気を多く含む空気が上昇気流で上空に届けられることで発生する。相次いで発生した積乱雲同士が次第にまとまり、そこに東からの貿易風と南西からの季節風が同時に吹き込むことで、反時計回りの渦が形成され、台風の発生につながるというわけだ。

 気象庁の担当者は「積乱雲は台風の卵。たくさん発生すれば、それだけ台風も発生しやすい」と説明。今年は台風の発生エリアの海面水温が例年より約1度高いため、海水が蒸発して積乱雲が発生しやすい状況が続いているという。

 また、今年はインド洋の海面温度も高く、上空で空気の対流活動が活発化していることなどが影響し、台風の発生エリアに吹き込む季節風が例年に比べて強い。さらに、同エリアの北側では張り出した太平洋高気圧の縁を回る東風も吹き、「積乱雲が渦を形成しやすく、台風が多く発生している」と指摘する。

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