台風21号 「計画運休」で人まばら 徳島では暴風雨でけが人相次ぐ

 非常に強い台風21号が接近し、西日本では4日午前、鉄道各社が事前の計画通りに早朝から次々と列車を運休した。普段は通勤・通学で混み合う時間帯のJR大阪駅も人通りはまばら。台風は速度を上げて北上し、徳島県南部に上陸、風雨が強まった。徳島県では暴風対策中の男性が自宅の屋根から転落して腰を打つなど、けが人も相次いだ。

 香川県坂出市の瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)では、トラックが強風にあおられ走行不能となり、瀬戸大橋は岡山県倉敷市の児島インターチェンジ(IC)-坂出IC間の上下線が通行止めになった。

 JR西日本は京阪神エリア発着の特急260本以上を運休し、在来線も正午までにほぼ全線を運休させた。午前8時ごろから順次運転を取りやめた。JR広島駅では、運休前の新幹線に乗車する人たちが足早に改札を通り過ぎた。

 高知県では3日午後から雨が降り始め、室戸市で4日午前9時ごろ最大瞬間風速46・4メートルを観測。高さ約2メートルのトタン造りの倉庫が倒壊、国道55号の片側を一時ふさいだ。

 徳島県鳴門市と淡路島を結ぶ大鳴門橋は4日午前10時から通行止めに。県内の公共交通機関の多くが運休となり、公立の小中高校はほぼ全てが休校や自宅待機となった。板野町では2階建ての自宅の屋根を覆うシートを直していた男性(67)が風にあおられて転落し、腰を打つ軽いけがをした。美馬市では外出中の60代男性が2メートル下の田んぼに落ちて軽いけが。

 和歌山県南部も海が大しけ。那智勝浦町の港では時折、大きな白波が岸壁に打ち付け、横殴りの激しい風雨が吹き荒れた。観光業を営む畑下誠紀さん(62)は桟橋に停泊中の観光船2隻を避難させた。「これ以上波が高くなったら危ない」と話した。

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