台風21号 和歌山市で最大瞬間風速57・4メートル…「風台風」観測記録更新相次ぐ

 台風21号は進路となった地域を中心に、19道府県の観測地点で最大瞬間風速の観測記録を更新、「風台風」として猛威を振るった。関西空港では開港以来最大の58・1メートルを記録し、タンカーが連絡橋に衝突。各地で風にあおられて転倒、死亡する事例が相次ぐなど多くの被害が生じた。

 台風21号は平成5年の台風13号以来、最大風速44メートル以上の「非常に強い台風」として4日に日本に上陸。気象庁によると、4日は和歌山市で最大瞬間風速が57・4メートルなど、19道府県の77地点で観測記録を更新した。

 5日も北海道の多くの観測地点で最大瞬間風速の記録を更新。5日午前にはロシア極東のサハリン付近で温帯低気圧に変わった。

 猛烈な風による被害は各地で発生。いかりを下ろして関空付近に停泊していたタンカーが押し流され、関空を対岸と結ぶ連絡橋に衝突した。大阪市内では飛来物がぶつかったとみられる複数の死者が出た。愛知県北名古屋市の70代の女性も強風にあおられて転倒、死亡した。

 他にも信号機の故障や車の横転、樹木の倒壊が全国で相次いだ。高潮の発生も、気圧の低下による海面の上昇や、風による海水の吹き上げが原因といい、大阪管区気象台の担当者は「データから見ても、間違いなく風による被害が大きかった台風と言える」と指摘した。

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