台風21号 停電長期化、関電電柱800本以上折れ、被害広範囲に

 台風21号による大規模な停電は市民生活や企業活動に打撃を与え、上陸から1週間を迎えても送電を再開できない地域が残る。想定を超える強風で電柱が折れるなどの被害が広範囲に生じたためだが、強度を上げるなどの対策はコスト面でハードルが高く、阪神大震災以来の規模で影響が出た関西電力は頭を悩ませている。

 関電の管内では、飛来物や倒木で800本以上の電柱が倒れ、多くの電線も切れた。停電は延べ200万戸以上に及んだ。関電は最大8千人以上の態勢で復旧に当たったが、被害の範囲が広く、道路が寸断され復旧作業に入れない場所もあり、10日午後3時時点でも1万戸超が停電している。

 関電によると、現在の電柱は最大で風速40メートルに耐えるように設計されている。管内に約270万本ある電柱をより頑丈にしようとすると、多くの費用と時間がかかり、サイズが大きくなって通行の妨げになるという。関電は今回の被害を教訓に、大型台風への対策を今後検討する。

 一方、関電のホームページでは停電地域を示す情報が一時閲覧できなくなり、問い合わせが殺到して電話がつながらない状態が続いた。また、電柱の変圧器の故障による停電などはシステムが把握できず、実際には停電が続いているのにホームページ上では復旧扱いの地域もあり、利用者目線の情報提供の在り方に課題を残した。

 停電地域では、営業を取りやめる店舗が相次いだ。ローソンは最大約300店舗で休業を強いられ、地場スーパーでも停電による食品工場の休止などで一部商品が品薄になるケースがあった。

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