「M8級断層」埼玉・群馬など12カ所に潜在…首都圏も深刻な被害懸念 専門家「確率が低くても危ない」

 北海道で起きた最大震度7、マグニチュード(M)6・7の地震と、6月に最大震度6弱、M6・1を記録した大阪北部地震は、いずれも震源の近くにM8級の巨大地震が想定される活断層が横たわっている。同様の活断層は全国に12カ所(別表、地図)あり、専門家は「確率が低くても危ない」。首都圏や関西圏など3大都市圏でも深刻な被害が懸念される。

 北海道での地震について、政府の地震調査委員会は11日の会合で、震源近くを南北に走る活断層「石狩低地東縁断層帯」との関連を否定しきれないとの見解をまとめた。地震を起こした震源断層が割れ始めた震源は深さ約37キロの地下で、割れは深さ15キロ程度まで及んだことが判明。断層帯の深い部分とつながっている可能性が否定できないという。同断層帯の30年以内の地震発生確率は「ほぼ0%」だが、油断はできないということだ。

 地震調査研究推進本部による内陸の活断層の評価で、M7・9~8・0以上の巨大地震を起こすと想定される活断層は、北海道から本州、四国から九州まで12カ所ある。

 京都大学防災研究所地震予知研究センター准教授の西村卓也氏は「M7から8に1段階上がると、断層も約10倍の大きさに変わってくるため、より広域に被害が出る」と解説する。

 特に首都圏や中京地域、関西圏など大都市をM8クラスの地震が襲った場合、一層の警戒が必要だという。首都圏では群馬県から埼玉県にわたる「深谷断層帯」でM7・9、中部地方では「富士川河口断層帯」や「養老-桑名-四日市断層帯」でM8程度、関西圏でも大阪府箕面市から兵庫県西宮市、神戸市などにわたる「六甲・淡路島断層帯」でM7・9の地震が想定されている。

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