2代連続辞任「混乱いつまで」文科省 反省なき体質に危機感も

 「いつまで混乱が続くのか」。文部科学省幹部が逮捕・起訴された贈収賄事件に絡み、贈賄業者から不適切な接待を受けていたとして事務次官ら幹部2人が引責辞任した文科省。21日、幹部の懲戒処分と辞任が発表されると、省内には衝撃が広がった。昨年の違法な天下り斡旋(あっせん)問題以降、2代続けての「次官辞任」という異常事態に陥った組織は再生できるのか。

 「混乱状態が終わる気配がなく、文科省の信頼は完全に失墜した」。戸谷(とだに)一夫事務次官(61)と高橋道和(みちやす)初等中等教育局長(57)という文科行政の中枢を担う2人が引責辞任したことについて、ある職員は文科省の今後を悲観する言葉を口にした。

 幹部の一人は、前任の事務次官の前川喜平氏が引責辞任した違法な天下り斡旋問題を受けて起用された戸谷氏に関して「組織の信頼回復にどれだけ貢献したのか。訓示を聞いても本気度が感じられなかった」と苛立ちを隠さない。

 実際、停滞する組織改革への不満は省内で高まり、異例の事態へと発展している。今年7月、同省の中堅や若手職員の有志約40人がスピード感のある政策決定など組織改革を求める文書を戸谷氏らに提出。天下り問題後に掲げられた改革が「十分実現されているとは言い難い」と指摘した。

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