台風21号 大阪・南港や芦屋で6メートル以上の海水到達、第2室戸台風に匹敵か 土木学会、被害調査

 台風21号の接近や通過に伴い、大阪・南港などで6メートル以上の高さの海水が達した形跡があることが26日、土木学会の調査で分かった。大阪湾内で6メートル以上の波が到達するケースは珍しく、波の高さは、大阪府内などで大規模な浸水被害が発生した昭和36年の第2室戸台風に匹敵する可能性があるという。

 調査は、京都大や関西大などの研究者らでつくるメンバーが今月6日から開始。海水の痕跡や漂流物の状況、目撃証言などをもとに、大阪湾などの約150地点以上の最大水位を推計した。

 被害は大阪湾を中心に、徳島から和歌山までの広範囲で確認。波浪による影響を加えると、大阪・南港や兵庫県芦屋市で6メートル以上の海水が到達したとみられるほか、同県洲本市でも5メートルを記録した。太平洋側では和歌山港付近で4メートルを超えていた。

 台風21号により大阪湾周辺の各地では潮位が上昇。気象庁によると、大阪港で一時3・29メートルの潮位を観測したが、強い風や波の影響により、潮位に加えて数メートル高い海水が到達したとみられている。

 調査に当たる京都大の森信人准教授(沿岸災害学)は「大阪湾の波の状況を面的に分析し、特性や被害の原因を解明したい」と話した。

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