台風24号 首都圏の朝、大混乱 鉄道の乱れで駅に長蛇の列

 台風24号が通過した1日朝も、首都圏では電車の運休や遅れが相次ぎ、通勤客や通学客の足を直撃した。車内に長時間すし詰め状態になった人も多く、「こんなのは初めて」と、一様に疲れ切った表情を浮かべていた。

 東京都新宿区の新宿駅で、小学6年の娘に付き添っていた渡辺律子さん(47)は「電車は動いているが、普段は5分ほどで着く東中野駅から新宿まで1時間ぐらいかかった」。車内ではみんな汗だくで、酸素も薄く感じたといい、「小田急線の相模大野駅まで行かなくてはいけないが、情報もない。(娘の)学校には『気にしないで』と言われているし、帰ろうかな」とこぼした。

 渋谷区の女性会社員(33)は「電車やバスも人がいっぱいで、タクシーも300人くらい並んでいた」。友達と東京に来ていた兵庫県の会社員、大西梨奈さん(25)は「品川駅から新幹線に乗りたいが電車にいつ乗れるのか」と困り果てた様子だった。

 横浜市鶴見区のJR鶴見駅では、ホームに入りきれない通勤客らが駅の外まで長蛇の列をなした。JR東日本はホームでの混乱を避けるため、改札内への立ち入り制限を実施。駅員のほか神奈川県警の警察官も動員され、対応に当たった。

 同区の会社員、根本大輝さん(41)は「昨日の夜、JRが台風で運行を取りやめたのは知っていたが、朝になってもこんなに混乱しているとは」。同じく同区の会社員、水野亜希さん(30)も「いつもより早めに出たが、もう30分以上並んでいる。いつになったら電車に乗れるのか」と、ため息をついた。

 東京都三鷹市のJR三鷹駅でも、朝から入場規制がかけられ、改札から駅前まで行列ができた。

 武蔵野市の会社員、金子隆也さん(37)は「隣の駅から歩いてきたが、こんなに混んでいるとは」と困惑の表情。同市の高校2年、遠藤彩夏さん(16)は「ダイヤの乱れを知らずに駅まで来たので、行列を見てびっくりした」。同市の会社員の女性(28)は「いつもより30分早めに自宅を出たが、会社には間に合わない」と肩を落とした。

 渋谷駅のハチ公前でも、電車を待つサラリーマンや学生の姿が目立った。

 渋谷区の会社員、池田信彦さん(56)は「山手線に乗りたいが、すごい人で乗れなくて、ここで1時間くらい待っている」。東急田園都市線に乗ろうとしていた江戸川区の高校2年生、関口政宗さん(17)は、「学校は午後1時からになったが、動けなくて困っている。晴れているけど風がすごい。早く動いてほしい」と話した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ