西日本豪雨被害のうどん店が再出発 倉敷・真備

 西日本豪雨で外食店も軒並み被災した岡山県倉敷市真備町地区。地元で長年愛されながらも壊滅的な被害を受けた「讃岐うどん かわはら」(同町有井)が7日、再オープンする。豪雨発生は7月6日だが、店主の川原幸男さん(55)は「私の中では被害の判明した翌7日が『発生日』。丸3カ月となるこの日にリスタートしたかった」と、自らがこだわる節目の日に再出発する。

 川原さんは別の店での修業を経て平成5年に独立した。今回の豪雨では店内すべてが浸水して全壊。同町岡田の自宅も被災して車中泊の日々も過ごしたという。二重の苦難だったが「知人と会うたびに『早く再開を』と望まれ、うちの店を愛してくれた地元への恩返しに、補助金の動向を待たずに再起を決意した」と川原さん。

 2300万円の銀行融資で店内の壁や床をリフォームし、調理器具一式と客席なども一新。今週になって試作した麺、だしも「元通り」に完成し、以前と同じ17メニューを用意して妻の艶子さん(50)とともに切り盛りする。

 川原さんは「友人からは『夜も営業していて酒類も提供してくれる店がようやく戻ってくる』と喜ばれている。厳しい中だが、外食店のみならず、ほかの事業者さんも真備のにぎわい再生に奮起してほしい」と願っている。

 地元の真備船穂商工会によると、地区内の事業者は約600業者で、うち約410業者が豪雨で被災し、無事だったのは約60業者。残りのほかの業者については現段階で調査を終えていないとしている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ