台風21号から1カ月 府内の植物施設に大きな被害

 府内各地に多大な被害をもたらした台風21号の上陸から4日で1カ月。府内の植物関連施設も大きなダメージを受けた。現在は危険区域の一部を除いた形でほぼ開園しているが、多くの施設で今も倒木の撤去作業などが続けられている。(北村博子)

 約100本の木が倒れた府立花の文化園(河内長野市)では、バラ園のアーチなどの備品やあずまやが崩れたが、職員と同園の専属ボランティアが力を合わせ、山間部を除いてほぼ復旧。約45メートルのテンペルセコイヤの倒木を被災の記憶として展示する計画もあるという。

 また倒木が通路をふさいだOCAT屋上ガーデン(大阪市浪速区)では、業者が確保できず、復旧作業が始まったのは今月2日になってから。枯れた樹木は小さく切って業務用エレベーターを使って運び出すなど作業はほぼ終わったが安全確保などのため、年内の閉園が決定している。管理を担当する湊町開発センターは「来年以降の開園についてはこれから検討していく」としている。

 長居植物園(同市東住吉区)では、被害の大きい樹林帯の広い範囲で作業が後回しになっている。同園担当者は「ほかに優先すべき場所が多く、木の数が多いうえに密集しているので重機が入れない。まだまだ時間がかかりそう」と説明する。

 昨年の台風21号で、阪急箕面駅と箕面大滝を結ぶ「滝道」が一部通行止めとなるなど大きな被害を受けた箕面公園(箕面市)では、今年の紅葉シーズンまでに工事を完了予定だったが、今回の台風による大量の倒木と崩落被害で、滝道が全面通行止めになるなど事態は悪化。利用者からの問い合わせも相次いでいるため、紅葉シーズン直前の11月1日の仮復旧に向けて、全力で作業にあたっているという。

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