仲介役の男、数億円を自社の運転資金に 地面師事件

 住宅大手の積水ハウス(大阪市)が約55億円の被害に遭った土地取引をめぐり、所有者になりすまして登記を変更しようとしたとされる地面師事件で、警視庁捜査2課に逮捕された地面師グループの1人が、同社から支払われた土地代金約55億円のうち数億円を自身の会社の運転資金に流用していた疑いがあることが17日、捜査関係者への取材で分かった。同課は詐欺容疑での立件も視野に、資金の流れを詳しく捜査している。

 捜査関係者によると、東京都渋谷区恵比寿、会社役員、生田剛(つよし)容疑者(46)は、積水ハウスの担当者に土地売却を持ちかけた地面師グループ内の「仲介役」とされる。

 取引は生田容疑者と同居する近藤久美容疑者(35)が代表を務める会社が、品川区西五反田の土地(約2千平方メートル)を所有者の女性から60億円で購入したように装い、積水ハウスに70億円で転売するという流れで実施された。

 積水ハウスが回収不能になった被害金約55億円のうち、生田容疑者は転売益10億円に加えて、グループ内での報酬として数千万円を受け取っていた疑いがあるという。

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