免震データ改竄 長野県庁や長野市役所などでも 

 油圧機器メーカーのKYBが製造した免震・制振装置の検査データの改竄(かいざん)問題で長野県は17日、県庁の本館棟と議会棟に該当する製品が使われていると発表した。長野市も複合施設の市役所第1庁舎・市芸術館に設置されていると明らかにした。県内では計9件の建築物で装置の使用が判明しており、県など関係機関は対応に追われた。

 データが改竄された装置は、油の粘性で地震の揺れを吸収する「オイルダンパー」と呼ばれる部品。長野県内では県庁の2件と長野市役所以外に6件の建築物で使われているが、国土交通省は施設名などの概要は公表していない。

 同省から連絡を受けて県が調べたところ、県庁本館棟で使われている16基と議会棟の8基の計24基が全て該当した。平成23~26年の耐震化工事で取り付けられた免震装置の部品という。

 県は入札契約の際に、揺れを吸収する「減衰力」について国の基準の「15%以内」を超える「10%以内」の性能を条件にしていたが、この基準を満たしていない可能性があるという。

 阿部守一知事は17日の記者会見で「建築物の安心と安全を揺るがす大変ゆゆしき事態で遺憾だ」と述べ、憤りを隠さなかった。阿部知事は「早急にメーカーから詳細な説明を受け、必要があれば交換などの対応を求めたい」と語った。

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