データ改竄疑い、栃木は6件 市役所や災害拠点病院 KYB免震装置

 油圧機器メーカー、KYBと子会社による免震装置などのデータ改竄(かいざん)問題で、栃木県内では6カ所の建物に検査データが改竄された装置が使われている可能性があることが分かった。県は6件について公表していないが、大田原市の那須赤十字病院や佐野市役所本庁舎が含まれており、関係者に困惑が広がっている。

 那須赤十字病院では、性能検査データ改竄の可能性があるとして、KYB子会社が発表した平成19年以降製造の免震装置8基を確認し、データが実際に改竄された製品かどうか確認を進めている。施工業者の回答を待ち、対応を協議していく。病院関係者は「災害拠点病院に指定されており、地域住民にご心配をかけている」と困惑。同病院は24年完成。地上10階建てで屋上ヘリポートを備える。

 佐野市は18日、検査データ改竄の可能性のある免震装置が、市役所本庁舎に8基設置されていたと明らかにした。27年に完成した本庁舎は地上7階、地下1階建て。市は施工業者と協議して対応を検討する。市財産活用課は「国土交通省からは震度7程度の地震で倒壊する恐れはないとの見解が第三者機関から得られており、(KYB側は)不適合な製品を交換する方針も示されている」として、ただちに安全性の問題があるとはみていないが、「今後の見通しは不透明」と、対応に苦慮している。

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