KYB改竄 新宿、品川区役所で免震装置を使用

 免震・制振装置データ改竄(かいざん)問題で、油圧機器メーカーのKYBが19日に公表した施設リストには、東京都内の複数の建物が含まれていた。今回、公表されたのは不特定多数の人が出入りする公共性の高い施設で、関係者に憤りと戸惑いが広がった。

 新宿区役所の本庁舎では免震オイルダンパー全32本が、国の基準に不適合な装置である可能性が判明。同区施設課の小川奨課長は「建物が地震に強くなり、より安全になったと思っていたのに。信頼できるデータが何もなく確認のしようがない」とあきれた様子で語った。

 地上8階、地下2階建ての同区役所は昭和41年に竣工(しゅんこう)。すでに50年以上が経過している。東日本大震災で建物に被害が出たことなどから、平成26年5月から27年11月にかけて、問題となっているオイルダンパーを使用した免震改修工事を行った。設計費用を含めて工事費は約33億円に上る。

 品川区役所では、総合庁舎の地下に設置されている免震オイルダンパー4本のうち1本が、基準外に該当。同区経理課は「大変驚いている。不安になる区民もおり、交換の対応を求めていく」としている。

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