地面師グループ1人を再逮捕 口座準備役か、警視庁

 住宅大手の積水ハウス(大阪市)が約55億円の被害に遭った東京都内の不動産取引をめぐる地面師事件で、警視庁捜査2課は偽造有印私文書行使と電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、地面師グループの1人で職業不詳、佐々木利勝(としかつ)容疑者(59)=東京都中央区月島=を再逮捕した。「全く身に覚えがない」と容疑を否認している。

 再逮捕容疑は昨年4月下旬、積水ハウスとの品川区西五反田の旅館跡地売買をめぐって所有者の名義を変更するため、法務局に偽造した委任状などを提出し、虚偽の仮登記をしたとしている。

 捜査関係者らによると、佐々木容疑者は口座の準備役とみられ、知人に依頼して用意した4つの銀行の口座に積水ハウスから受け取った金のうち計約30億円を入金させた疑いがある。この知人は産経新聞の取材に「口座を貸してほしいといわれた。金の詳細は聞かされていなかった」と事件への関与を否定していた。

 捜査2課は、これまでに地面師グループの12人を逮捕し、8人を同容疑で再逮捕している。海外出国するなどした2人の行方を追うほか、詐欺容疑での立件を視野に捜査を進める。

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