「札幌爆発事故」問われる罪と賠償 男性店長を「重過失」で捜査、会社側に使用者責任も

 札幌市豊平区で男女42人が負傷した爆発事故で、北海道警は、スプレー缶約120本を一斉に噴射した不動産仲介「アパマンショップ平岸駅前店」の男性店長(33)について、重過失傷害と重過失失火の疑いで捜査を進める方針を固めた。刑事面での責任にメスが入るが、周辺の建造物などに広範囲の被害もあり、専門家は民事責任も免れないとみられる。

 不動産店を運営する「アパマンショップリーシング北海道」によると、店長は「店舗内で消臭スプレー缶120本を廃棄処理し、湯沸かし器をつけたところ爆発が起きた」と説明した。

 元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は「重過失傷害は業務上過失傷害同様、5年以下の懲役と100万円以下の罰金になる。重過失は注意義務違反の程度が大きいことを意味する。10本程度の処理ならば、過失だが、今回は120本という想像を絶する数になったことが理由だろう。事件の“入り口”はこうした罪名でも、今後、仕事の一環と判断できるかどうかで業務上過失についても問われるのか注目される」と指摘する。

 捜査関係者によると、スプレー噴射は会社の指示によるものではなく、店長個人の判断とみられ、本人の過失が爆発を招いた可能性があるとの見方を強めた。

 ただ、前出の若狭氏は「刑事罰の有無にかかわらず、民事訴訟になった場合、会社側に使用者責任がある」と解説する。

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