相模原殺傷3度目の年末 揺らがぬ被告の障害者蔑視

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年7月、入所者19人が刺殺されるなどした殺傷事件の発生後、3度目の年の瀬を迎えた。「障害者は生きている意味がない」-。植松聖(さとし)被告(28)=殺人罪などで起訴=が発した言葉は大きな波紋を呼んだ。事件から約2年半がたった今でも、障害者蔑視の主張が揺らぐことはない。年の最後に、植松被告との面会録の一部を記す。

 「今日も来てくれてありがとうございます」。その日の面会も、いつもと同じ一言から始まった。植松被告は独房で生活。普段は絵を描いて過ごすことが多いといい、記者とやり取りしている手紙に自作の絵を同封してくることもある。

 ■蔑視の主張、今も

 事件以降、定期的に接見を重ねてきたが、話の種が尽きることはない。世間話や、ときには時事問題について言葉を交わすこともあるが、植松被告が最も雄弁になるのは、やはり自身が起こした事件に話が及んだときだ。

 「意思疎通が図れない人間は生きている意味がない」「重度障害者を養うことには莫大(ばくだい)なお金と時間が奪われる」。障害者を「心失者(しんしつしゃ)」とも表現する植松被告の主張は揺らぐことがない。

 一方で「障害者の全てを生きている意味がない人とは思わない」とも話す。障害の程度によっては意思疎通が図れる人がいるということが理由で、犯行時についても「寝ている入所者に『おはようございます』などと声を掛け、返事があれば襲わなかった」とも明かしている。

 事件の遺族を含む関係者らとの接見経験を持つ植松被告だが、こんなエピソードを聞いた。とある人物から「あなたの主張に賛成する」との手紙が届き、接見を申し込まれたため承諾すると、訪れた人物から「あなたと確実に接見するためにああいう手紙を送った。賛成などしていない」と明かされたという。

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