ゴーン容疑者出廷詳報(1)やつれた印象も、カリスマ健在 はっきりした口調で「カルロス・ゴーン・ビシャラ」

 《事件をめぐっては海外メディアから「長期勾留」「取り調べに弁護士が同席できない」などと日本の刑事司法制度への批判が日増しに高まっていた。それだけに、裁判所の新たな判断の背景には国際社会への気遣いもあったのではないかとみる向きもある》

 《だが、事件は翌21日、急転直下の展開を見せる。特捜部がゴーン容疑者の3度目の逮捕に踏み切ったのだ。容疑は会社法の特別背任。内容は2つあり、第1は20年10月、新生銀行と契約した通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引で生じた約18億5000万円の評価損を日産に付け替えたというもの。当時、リーマン・ショックによる損失の拡大で銀行側から約10億円前後の追加担保を求められたゴーン容疑者の窮地を救ったのが、サウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏だった。ジュファリ氏が約30億円を担保に外資系銀行から信用状を発行したため、ゴーン容疑者は追加担保を免れることができたという》

 《第2が、そのジュファリ氏が経営する会社に21~24年、日産子会社「中東日産」(アラブ首長国連邦)から計1470万ドル(現在のレートで約16億円)を入金させた疑いだ》

 《ゴーン容疑者は、損失付け替えについて、「日産の信用力を借りるため、一時的に契約者を日産に変更しただけだ」と供述。約16億円の支出については「投資に関する王族へのロビー活動や現地有力販売店とのトラブル解決などへの報酬だった」と供述、いずれも容疑を否認している》

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