ゴーン容疑者出廷詳報(2)裁判官「罪証隠滅の恐れあり」勾留理由を説明

 《日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が逮捕後、初めて公の場に立った。私的な投資の損失を日産に付け替えたなどとされる特別背任事件で、裁判所が公開の法廷で勾留理由を説明する手続きが東京地裁で続く。裁判官が氏名や生年月日、住所などを尋ねる「人定質問」が終わると、裁判官は女性通訳を介して、立ったまま人定質問に応じていたゴーン容疑者に語りかけた》

 裁判官「それじゃあ座ってください」

 《ゴーン容疑者の着席を確認した裁判官は「被疑事実」と呼ばれる容疑内容の要旨を読み上げ始めた》

 裁判官「まず勾留の理由を開示したいと思います。被疑事実の要旨はこれから述べる通りです。えーっと、被疑者は日産自動車の代表取締役兼最高経営責任者として、日産の業務全般を統括し、日産およびその子会社に損害を与えないように忠実に職務を行う任務を負っていた。これが前提です」

 《女性通訳がゆっくりと英語に翻訳していく。ゴーン容疑者は時折、視線を下に落としながら、じっと通訳の言葉に耳を傾ける》

 裁判官「第1として、自己の資産管理会社が新生銀行との間で締結していたスワップ契約において、多額の評価損が生じたため自己の利益を図る目的で平成20年10月…」

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ