ゴーン容疑者出廷詳報(5)「私は無実です」「不当に勾留されている」

 《日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)は、東京地裁で行われた勾留理由開示の手続きで、用意した書面に時折目を落としながら、はっきりとした口調でゆっくりと自身の主張を続ける。有価証券報告書への報酬過少記載の容疑についても言及。合理性を追求した経営手腕で知られたゴーン容疑者は、一種の思考テストを持ち出して論理的に主張を展開していった》

 ゴーン容疑者「地検による訴追は誤っている。私は開示されていない報酬を受け取ったことはない。(退任後に受け取る予定とされた報酬についても)法的な効力のある契約を締結したこともない。退職後に受け取る報酬について、社外弁護士と相談し、承認されていると理解しており、金融商品取引法に違反する意図はありませんでした」

 ゴーン容疑者「ここで、『死亡テスト』をしてみたいと思います。きょう、私が死亡したとして、私の相続人が日産に退職慰労金以外の支払いを求めることができるでしょうか。答えは明白に『いいえ』です」

 《かけられている容疑についての主張を終えたゴーン容疑者。日産の再生に人生をかけ、経営のためにいかに尽くしてきたかを蕩々(とうとう)と語る》

 ゴーン容疑者「私は人生の20年間を日産の経営とアライアンス構築にささげてきた。昼夜を問わず、地上、機上でも、世界中で働く日産の従業員と肩を並べて価値を作ってきた。日産は1999(平成11)年に2兆円の負債を抱えていたが、2006(同18)年には1・8兆円の現預金を持つようになった。1999年に250万台だった販売台数は、2016年には580万台にもなり、利益を上げた。人気車種だった『フェアレディZ』『GT-R』を復活させ、中国やロシア、ブラジル、インドにも進出した。『リーフ』で電気自動車にも参入した」

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