ゴーン容疑者出廷詳報(6)「検察官、裁判官は3者合意を看過」 弁護人の元特捜部長

 《法廷では、記者が数分置きに出入りしており、弁護人の前に座ったゴーン容疑者が、時折、傍聴席に目を向ける》

 《2008(平成20)年のリーマン・ショックで、損失が拡大。ゴーン容疑者は、新生銀行から巨額の追加担保を求められたという》

 弁護人「時間的余裕がない中、新生銀行から被疑者に『日産の資産を追加担保にできないか』との話がありました。この提案に合わせ、新生銀行から、日産に金銭的負担をさせないことについて、日産の取締役会の承認を得るよう求められました」

 《弁護人はこうした行為が「特別背任にあたるはずもない」と指摘し、新生銀行側からも懸念は示されなかった、と話した。ゴーン容疑者は、取締役会の決議を経た上で、スワップ契約を更改したという》

 弁護人「2009(平成21)年1月には、差損金が資産管理会社から日産へ支払われ、さらに日産から新生銀行に支払われました。3者合意は一応、履行されていたのです」

 《多田裁判官が「では、ここで一旦」と言葉をはさむと、女性通訳がこれまでの弁護人の説明を英語で読み上げる。ゴーン容疑者は通訳に目を向けた後、前に向き直った》

=(7)に続く

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ