「公明正大に業務進めてきた」 ゴーン容疑者の意見陳述書全文

 3、金融商品取引法違反について

 私は、日産のCEOを務めている間、フォード、ゼネラル・モーターズなど4つの大手自動車メーカーから招聘(しょうへい)の申し出を受けました。フォードはビル・フォードから、ゼネラル・モーターズは、オバマ政権当時、自動車の帝王と呼ばれたスティーブ・ラトナーから申し出を受けました。彼らは極めて高待遇の条件を申し出てくれましたが、私たちの日産は会社再建の真っただ中であり、私は、道義上、日産を見放すわけにいきませんでした。

 日産は、私にとって非常に大事な日本の象徴的な会社だからです。このように私は他の自動車メーカーに移ることはしませんでしたが、これらの自動車メーカーが招聘の条件として提示してきた私の市場価値、すなわち報酬金額について記録をつけていくことにしました。これは、将来の参考のために私が残していた個人的なベンチマークであり、法的な効力のあるものではありませんでした。他の取締役らに話したことも一切ありませんでしたし、法的な効力のあるものでも全くありませんでした。

 実際、取締役らが作成していた私に関する退職後の競業避止や顧問業務についてのさまざまな提案がありますが、それは、私がつけていた上記の金額を反映していません。このことからも、私のつけていた金額が法的な効力のあるものではないことがわかると思います。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ