水害を疑似体験 VR映像を公開 茨城・常総市

 茨城県常総市は、平成27年9月の東日本豪雨で鬼怒川堤防が決壊し、復旧するまでを描いたバーチャルリアリティー(仮想現実、VR)の映像を12日から公開する。国土交通省下館河川事務所(同県筑西(ちくせい)市)が制作し、常総市に提供した。水害の切迫感を疑似体験してもらい、防災意識の向上につなげる狙いがある。

 実写とコンピューターグラフィックス(CG)を織り交ぜた約3分20秒の映像で、同市新石下の市地域交流センター「豊田城」で公開される。堤防が決壊した同市上三坂地区が映し出され、鬼怒川の水があふれていく当時の状況や、堤防を復旧していく様子を紹介している。専用のゴーグルをかぶり、頭を動かして360度見渡せるようになっている。

 実写の部分は小型無人機「ドローン」で上空から撮影した映像を使い、CGは記録写真などをもとにつくった。同事務所によると、昨年3月に完成し、職員研修などに活用していた。同市が豊田城に水害の歴史を学ぶコーナーを設置することから、映像の公開が決まった。

 10日は報道陣向けに映像が披露され、神達(かんだつ)岳志市長は「当時の様子を思い出す。映像で危機感を持ち、平時の備えをしていただければ」と話していた。

 豊田城は入場無料。映像は動画投稿サイト「ユーチューブ」でも閲覧できる。(海老原由紀)

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