「揺さぶり」は「虐待」か 神奈川の乳児死亡、傷害罪で父親起訴

 生後1カ月だった長男の頭を強く揺さぶるなどの虐待を加え、約半年後に死亡させたとして、傷害致死容疑で逮捕された父親(26)が30日、傷害罪で横浜地検小田原支部に起訴された。神奈川県警は「故意に強く揺さぶった」とする一方、父親は「揺さぶったが、虐待ではなかった」と供述。一家を知る関係者は産経新聞の取材に「虐待行為はなかった」と話している。大阪では虐待事案に無罪判決が出されており、公判に注目が集まる。

 事件は平成28年12月17日ごろ発生。神奈川県厚木市の自宅アパートで長男の頭を強く揺さぶるなどして脳機能障害などの傷害を負わせ、29年6月13日、転居先近くの横浜市旭区の病院で死亡させたとして、今月10日、父親が逮捕された。

 黙秘に転じ

 長男の死亡以降、「恒常的な虐待があった」との見立ての下、県警捜査1課は捜査を続けた。28年12月から半年が経過しているにもかかわらず、突然容体が急変することは考えづらいことなどが理由だった。

 見立てを補強する材料もあった。長男からは、頭を強く揺さぶられた際に見られる「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」や脳萎縮のような傷害を負った形跡が確認されていた。同課は専門家らに意見を求め、故意に揺さぶられた可能性が高いなどの見解を得た。

 客観的な証拠をそろえたことから、同課は父親の逮捕に踏み切る。だが、父親は一貫して「揺さぶりはしたが、殺すつもりも虐待するつもりもなかった」との趣旨を供述。長男が大声で泣いた後、突然呼吸が止まったことでパニックになり1、2度揺さぶったことは認める一方、恒常的な虐待については否定した。

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