浮かぶ児相の不作為、背景に業務負担 千葉小4女児死亡事件

 これまでも虐待を否定し続けていた容疑者が示したのが、心愛さんに強制的に書かせた文書だった。《お父さんに叩かれたことは嘘です》《早く(家族)4人で暮らしたいと思っていました》。児相側は、この提示段階で「父から書かされた可能性がある」と疑念を抱いてはいた。

 だが、2日後の28日、心愛さんに文書の意図を確認しないまま、自宅に戻す決定を出す。児相は妥当性について「学校で傷跡が認められず、適応状況もよかった」との理由を並べる。

 3月上旬、心愛さんは自宅に戻り、容疑者と同居を開始。3月19日に学校で心愛さんと児相職員3人が面会し、文書は強制的に書かされたものだと明かされたが、対応は何も検討されなかった。

 児相は「自宅に帰りたい希望があったことや、学校にも順応し、緊急を要しないと判断した」とする。以降、自宅に訪問することはなかった。「緊急の際は学校から連絡があるものだと思っていた。他の案件に追われ、緊急度を見誤っていた」と釈明する。

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