「命」の文言繰り返し警戒促す、豪雨で気象庁

 「命を守る最善の行動を」「敏感になって」-。九州を中心とする大雨で、気象庁は異例とも言える連日の緊急会見を開き、強い言葉で住民らに早期の避難を促している。背景には、220人以上の死者を出した西日本豪雨の教訓がある。

 気象庁は2日と3日に緊急の会見を開催し、予報官が「命」という文言を繰り返し用い、早めの避難を促した。

 2日は「自治体の避難勧告に従うように」と説明していたが、雨の見通しが深刻化。3日には、特別警報が発表されてからの避難では「遅すぎる」とし、「敏感になってほしい。危ないと感じれば、自治体が避難勧告を発表する前から避難してほしい」などと呼びかけた。

 安倍晋三首相も3日、官邸で開いた関係閣僚会議で、「国民の皆さまは油断することなく、市町村の避難勧告に従って早めの避難を行うなどの命を守る行動をとってほしい」と強調した。

 6日で1年となる西日本豪雨では、自治体が今回同様、事前に避難勧告を出すなどしていた。ただ政府の中央防災会議などによると、最大約860万人の避難勧告に対し、実際に自治体が避難所で確認したのは約0・5%の約4万2千人だった。自宅にとどまった住民らも多かったとみられ、多くの犠牲者を出す結果を生んだ。

 気象庁の担当者は今回の呼びかけについて、「危険性を認識してもらうためにも、あえて強い言葉で訴えている」と話した。

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