京アニ放火 凄惨な放火現場 焼け焦げたスタジオ

 焼け落ちた天井、黒くすすけた壁、いまだ消えぬ焦げた臭い…。数々の人気アニメを世に送り出してきたスタジオは、見るも無残な姿に変わっていた。放火事件の起きた京都アニメーションの第1スタジオ(京都市伏見区)。18日から続いた周辺の立ち入り規制が20日午後、解除された。中に立ち入ることはできないが建物に近づくと、34人の命を奪った凄惨な現場が迫ってきた。

 淡い黄色に塗り替えられたばかりだというスタジオの外壁は3階まで黒く染まり、周囲には焦げた臭いが漂う。ガラスは割れ、外側に飛び出すように壊れた窓枠が爆発の衝撃を物語る。青葉真司容疑者(41)がガソリンをまいて火を付けたとみられる1階は、焼け落ちた天井からワイヤや鉄骨が垂れ下がっていた。

 建物内部をのぞくと、燃え方が激しかったとみられる3階部分まで吹き抜けのらせん階段は熱でゆがみ、変色していた。事件では、らせん階段の存在で、煙や炎が上に向かう「煙突効果」が生じた可能性が指摘されている。

 スタジオ前には近隣住民やファンたちも集まったが、スタジオの変わり果てた姿に絶句し、呆然と立ち尽くした。近くの会社員の男性(28)は「巻き込まれた従業員らはどれほど怖い思いをしたのか。とてもつらい」と涙ぐんだ。

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