京アニ放火 ガソリンをバケツ2個に入れまいたか

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで18日発生した放火事件で、青葉真司容疑者(41)=殺人容疑などで逮捕状取得=がガソリンをバケツ2個に入れ、現場1階で計10リットル前後をまいた可能性が高いことが24日、捜査関係者への取材で分かった。大量のガソリンはすぐに揮発して引火しやすくなるが、助燃用の着火剤を準備していたこともすでに判明。京都府警は青葉容疑者がガソリンの特性をよく認識せずに、犯行に及んだ可能性が高いとみて捜査している。

 捜査関係者によると、青葉容疑者は17日午前、京都府宇治市内でガソリンの携行缶を購入。別にバケツを2個買っていたことも新たに分かった。青葉容疑者の目撃情報がある現場付近の公園からは、携行缶の空箱のほか、着火剤の包装も見つかっており、青葉容疑者が放火時のために準備していたとみられる。

 青葉容疑者は犯行直前にガソリンスタンドでガソリンを購入。現場近くで携行缶からバケツ2個に入れ替えたとみられる。

 ガソリンは気化しやすくマイナス40度くらいから引火・爆発する一方、着火剤は木材や炭などに火を付ける際の助燃剤として用いられ、ガソリンなどの油分と使用することは想定されていない。青葉容疑者は犯行時に自らも重いやけどを負っており、ガソリンの危険性についての認識を欠いた状態で犯行に及んだ疑いが強い。

 京都市消防局の関係者は「ガソリンをまいた場合、火は着火剤がなくても揮発したガソリンに引火して瞬間的に燃え広がる。着火した本人も巻き込まれる可能性は高い」と話している。

 火災は18日午前10時半ごろ発生。スタジオは全焼、34人が死亡し、34人が負傷した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ