京阪、京アニコラボ電車のチケット販売取りやめ

 京阪電気鉄道が大津線で運行している京都アニメーションの人気アニメ「響け!ユーフォニアム」の登場人物をあしらったラッピング電車のフリーチケット販売が延期となった。スタジオで起きた放火殺人事件を受けた措置で、ファンらからは残念がる声が上がっている。(清水更沙)

 京アニとのコラボレーション企画として昨年3月から運行。車体には、音符マークをちりばめた背景に、表情豊かな女の子のキャラクターがデザインされている。

 今年4月からは毎月1日に、ラッピング電車のヘッドマークと同じデザインで大津線が1日乗り放題になるフリーチケットを発売。デザインが毎月変わるためコレクション目的で、全国のアニメファンや鉄道ファンが販売場所のびわ湖浜大津駅(大津市)に大挙して訪れ、多いときは1日で約300枚売れる人気ぶりだったという。

 両社のコラボ企画では他にも、スマートフォンを使ったデジタルスタンプラリーなどを予定していたが、7月18日に京アニのスタジオで起きた放火殺人事件を受けて延期に。ラッピング電車のフリーチケットの販売も今月はいったん取りやめた。京アニ側と協議した上で決めたといい、「今は亡くなられた方のご冥福を祈る。改めて販売時期をお知らせする」としている。

 4月の販売開始以降、初めて取りやめになった今月1日も、びわ湖浜大津駅には多くのファンが足を運んでいた。駅員によると、ファンらはチケットの販売取りやめを知ると残念そうな様子で立ち去り、中にはスマホを見せてチケットの販売がないか尋ねてきた外国人観光客もいたという。

 駅員は「『響け!ユーフォニアム』だけではなく、これまでも『けいおん!』など、京アニとコラボした大津線のラッピング電車に乗るため、外国人や遠方からの観光客、ファンが多く訪れていた」と振り返る。

 大津線を毎日通勤で利用するという大津市の会社員、三谷裕子さん(31)は「弟がファンで、先月もフリーチケットを2枚購入していた。今月も買う予定だったと思うので残念。販売が再開されるなら売り上げの一部を京アニへの寄付に充てるのがいいと思う」と話した。

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