死亡大学生の母親「あおられるようなことしていない」 堺あおり運転判決

 堺市で昨年7月、乗用車であおり運転をした後にバイクに追突し、同市西区の大学4年、高田拓海(たくみ)さん=当時(22)=を死亡させたとして、殺人罪に問われた元警備員、中村精寛(あきひろ)被告(41)の控訴審判決公判が11日、大阪高裁で開かれた。樋口裕晃裁判長は懲役16年とした1審大阪地裁堺支部判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

 高田さんの母親(46)ら遺族が11日、判決後に大阪市内で記者会見し、判決に理解を示す一方、被告に対する怒りと、行き場のない悲しみを打ち明けた。

 会見には母親や妹(22)ら3人が参加。母親は「拓海の笑っている顔が見たい。これまでずっと支えてくれたので、毎日つらい」とハンカチで涙を拭った。事故から1年以上たった今も、拓海さんが帰ってこられるように、好きだったご飯を作り続けているという。

 1審判決で、拓海さんのバイクの運転について「特に危険であったとまではいえない」ととどめたのに対し、控訴審では「落ち度はなかった」と判断。母親は「言葉にしてもらってほっとした。拓海があおられるようなことをしていないと、はっきり言ってもらってよかった」と涙を拭った。

 あおり運転が問題化している点にも触れ、「なぜ気持ちのコントロールができないのか不思議に思う。怖い思いをしている相手がいることをもう少しわかってほしい」と訴えた。

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