千葉の停電「生活情報届かない」 頼りは「ラジオと新聞」

 台風15号で大きな被害を受け、いまも広い地域で停電が続く千葉県。各地のガソリンスタンド前には長い車の列ができ、給水所にも多くの人が集まった。携帯電話がつながらなかったり、つながりにくかったりする状況も続いており、住民生活への影響は計り知れない。役所など公共機関も停電している自治体も。公的機関からの情報“遮断”に悩む住民らは、乾電池式のラジオなどに頼るなどしている。

 「2人の娘が通う小学校からの連絡はメールで届くが、今は電波が弱くて家の中では受信できない。家の外や職場に行ったときにチェックすれば受信できるが、電池も減るので頻繁にはメールのチェックができない状況です」

 12日夕、匝瑳(そうさ)市役所隣の市民ふれあいセンターに設置された充電スポットを利用しに訪れた同市のパート女性(43)は、現状をこう嘆いた。同市役所は停電を免れたが、自宅は停電したまま。「情報源はラジオと新聞くらい」と話す。

 町内の7割以上の世帯で停電が続く多古町では、役場や道の駅などの施設に携帯電話やスマホを無料で充電できるスペースが設けられ、町役場の充電スペースには12日午前中だけで50人を超える町民が訪れた。

 訪れた同町の農業、並木一さん(66)は「停電だからテレビは見られない。防災無線も聞こえないので、何も情報が入ってこない」と窮状を訴えた。

 町では、防災無線で給水所の開設場所などの情報を流しており、並木さんの家にも町から配られた防災無線の個別受信機もあるが、停電時に作動させるための非常用の乾電池も切れて使えない状況だという。こうした家庭に配慮して、町では広報車の巡回も始めた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ