山口組ナンバー2出所 新幹線で向かう先は?

 恐喝罪での服役を終え、18日に出所した指定暴力団山口組ナンバー2、高山清司若頭(72)。同日午前7時17分に新幹線で東京を出発し、地元の名古屋方面に向かったとみられる。当初は山口組の総本部がある神戸市に入るとの情報もあったが、今月10日に同市内で発生した発砲事件を受け、総本部を含む組事務所に使用制限の仮命令が出たことから予定変更を迫られたとみられている。

 高山若頭は18日午前6時前、府中刑務所(東京都府中市)から出て、車でJR品川駅へ。同7時17分発の新幹線で名古屋方面へ向かった。捜査関係者らによると、山口組関係者が先月、この日朝に東京を出る複数の新幹線の乗車券を大量に購入していたという。

 平成23年4月に、銃刀法違反罪で服役していた山口組の篠田建市(通称・司忍)組長が同じ府中刑務所を出所した際は、品川駅から新幹線で新神戸駅へ。神戸市内にある3代目組長の墓に手を合わせた後、総本部に入った。

 今回も当初、高山若頭は新幹線で神戸へ向かい、総本部に入るとみられていた。ところが、今月10日、篠田組長や高山若頭の出身母体である山口組弘道会(名古屋市)の傘下組幹部が、神戸山口組山健組系組員2人を射殺する事件が発生した。

 神戸山口組は27年8月、山口組の中核2次団体だった山健組などが離脱して結成。29年4月には神戸山口組からの離脱者が任侠(にんきょう)団体山口組(後に任侠山口組と改称)を立ち上げた。

 3団体をめぐる襲撃・発砲事件は相次ぎ、今年4月には神戸山口組系組長が刺され重傷を負い、山口組系組員らが逮捕された。すると、今度は8月に弘道会系組員が銃撃される事件が発生。今月の発砲事件はこれの報復ともみられている。

 高山若頭は篠田組長の服役中、山口組の勢力拡大を支える一方、弘道会による支配を強め、山口組の分裂を招いたとされる。分裂した2団体には高山若頭への不満が根強いとみられ、出所によって対立が激化する可能性もある。

 こうした状況下で、兵庫県警などは分裂後初めて、山口組総本部を含む主要組事務所に使用制限の仮命令を出した。高山若頭は総本部入りを見送り、名古屋駅で下車。篠田組長らと面会した後、三重県内の自宅に帰るとみられている。

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