あおり運転、法改正で厳罰化へ 大阪府警は自作動画で啓発

 あおり運転が注目を集めたのは、平成29年6月に神奈川県の東名高速道路で、あおられて無理やり停車させられたワゴン車に大型トラックが追突し、夫婦が死亡した事故がきっかけだ。

 あおり運転は前方の車への接近や幅寄せ、追い抜いた後の急ブレーキなどを繰り返す行為を指すが、現行の道路交通法などでは定義されず、直接取り締まる規定はない。そのため警察は30年1月から罰則の重い刑法を駆使する方針を決め、全国で今年9月までに殺人1件▽傷害7件▽暴行47件-などの容疑を適用した。

 警察庁は今月、道交法を改正してあおり運転の規定を創設し、厳罰化する検討を進めていることも明らかにした。暴行罪や強要罪並みの2~3年程度の懲役刑を想定しており、違反1回で直ちに運転免許を取り消すよう行政処分も強化する方針という。

 全国の警察では独自の取り組みも進む。岡山県警では11月、専用サイトでドライブレコーダーなどの動画提供を求める全国初の取り組みを開始。実際にサイトに寄せられた動画をきっかけに、大型ダンプカーで割り込み運転をした運転手を検挙した。

 大阪府警は自作の動画を使った啓発活動に力を入れる。6月の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に向け、府警交通総務課員が作った動画が「昭和感がすごい」と話題になってSNS(会員制交流サイト)で拡散されたこともあり、第2弾を作成した。あおり運転をみつけたアオリイカが「あおりはイカん!」とダジャレで一喝する内容で、府警幹部は「インパクト重視。あおり運転は犯罪ということが頭に残れば」としている。

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