相模原殺傷初公判 被害女性の母が名前公表「生きた証し 美帆の名を覚えて」

 「美帆は一生懸命生きていました。その証しを残したいと思います。美帆の名を覚えていてほしいです」。相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件で犠牲になった19人の1人、19歳の女性の母親が報道各社に手記を寄せ、名前を公表した。「会いたくて会いたくて仕方ありません」と心境をつづった。殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(29)の裁判員裁判初公判が8日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれる。

 ◆かわいい自慢の娘

 母親によると、美帆さんは人の心をつかむのが上手な性格。自閉症で言葉はなかったが、仲良くなりたい人の隣にすっと近づき、以前から知り合いのように接した。そうして周囲の人から自然と優しさを引き出したという。「笑顔がすてきで、かわいくてしかたない自慢の娘でした」

 電車が好きで、絵本に描かれた車両を指しては名前を言うようせがんだ。人気グループ「いきものがかり」の曲が流れると、リビングの決まった場所で踊った。中学の途中から園とは別の児童寮に入所。最初は一時帰宅後に寮に戻っても「家にいる」と車から降りなかったが、2年ほどたつとリュックを背負って戻るようになった。

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