相模原殺傷 「しゃべれるのか」会話できるか確認し犯行 職員脅し確認

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年、入所者19人が刺殺され職員を含む26人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(29)の裁判員裁判の第2回公判が10日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれた。植松被告が入所者一人一人について職員に話せるか確認し、刺すかどうか決めていたことなど事件当日の生々しい状況が明らかにされた。

 検察側が読み上げた職員6人の供述調書から判明。うち5人は当時、それぞれの居住エリアを1人で担当中、侵入してきた被告に順番に拘束された。

 調書によると、事件当時、植松被告は職員に包丁を示して、「騒ぐな。騒いだら殺す」などと脅し、園内を連れ回した。職員に、眠っている入所者を指差しながら「しゃべれるのか」などと問いかけ、会話ができないことが分かると、「こいつら、生きていてもしようがない」などとつぶやきながら、包丁を振り下ろしていったという。

 また、検察側は被害者一人一人の傷の状況や死因などを裁判員らに説明。多くが頸(けい)部に刺し傷を負っていた。事件現場や凶器の包丁などの遺留品の写真を示し、「廊下には血痕が点在していた」と話した。

 8日の初公判では突然右手の小指をかみ切ろうとして退廷を命じられた植松被告はこの日、両手に自傷防止用の白い手袋を着用して出廷した。冒頭で青沼裁判長は初公判での事態について「甚だ遺憾だ。厳重に注意する」と述べた。

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