除排雪事故防止であの手この手 秋田県などが守り隊、安全用具貸し出し、雪おろしシグナル…

 除排雪事故を防ごうと秋田県は「雪の事故からあなたを守り隊」を発足した一方、貸し出し用の安全用具をコンビニに配置。さらに積雪の重さを色分け表示する「雪おろシグナル」の運用も始めた。今冬はすでに死傷者6人をかぞえ、担当者は「何とか事故を防ぎたい」と話す。

 県内の除排雪事故は毎年発生し、平成29年度は死亡7人、重軽傷166人、昨年度は死亡6人、重軽傷89人。今冬も少ないながら2月7日現在で死亡1人、重軽傷6人に上り、県は2月7~14日に内陸南部で雪下し注意情報を出している。

 死傷者の多くは中高年層で、死因は屋根やはしごからの転落がほとんど。雪を流す水路への転落や、足を滑らせての転倒、除雪機に巻き込まれることもある。

 こうした事故を防ごうと県は今冬、民間企業と「雪の事故からあなたを守り隊?」を創設。参加企業は住民と接する機会が多いコンビニやスーパー、生損保会社、郵便局、NTTなどで、営業中に啓発チラシを配ったり、除排雪する高齢者らを見かけた際、安全用具の装着や一人ではなく複数で作業するよう呼び掛けたりしている。

 県民生活課は「転落・転倒事故は命にかかわるものの、安全用具を備える人は多くない」と、平成26年度から「雪下ろし安全対策用具」の貸し出しをコンビニを通じて実施。今冬も雪の多い県南、県北のローソンとセブン-イレブンの一部33店舗に約80セットを配置し、1回につき1週間まで、無料で貸し出している。

 ヘルメットと命綱、体と命綱を結ぶハーネス(安全帯)と金具のカラビナで、一式をプラスチックコンテナに収めている。

 大仙市のコンビニオーナー、高橋徳仁さん(58)は「借りるのは中高年の人がほとんどで、返却時に『助かったよ』と喜んでもらっている」と話す。

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