ソフトバンク機密情報漏洩 露幹部職員が出国か 元社員は自宅からサーバーにアクセス疑い

 在日ロシア通商代表部の幹部職員の求めに応じ、大手通信会社「ソフトバンク」の元社員が機密情報を持ち出したとされる事件で、情報を受け取ったとみられる同部幹部職員で外交特権を持つ男が10日、日本を出国したとみられることが分かった。警視庁公安部は男が元社員をそそのかしたとみており、近く不正競争防止法違反の教唆容疑で書類送検する方針。

 また、同法違反容疑で逮捕された元社員の荒木豊容疑者(48)=千葉県浦安市=が、自宅で社用パソコンを使い、同社サーバーから情報を得たとみられることも判明。不正を認識した上で、同僚らに目撃されることを避けようとした可能性があり、公安部は引き続き実態解明を進める。

 捜査関係者によると、男はアントン・カリニン幹部(52)。ロシア対外情報庁(SVR)のスパイだといい、10日午後に成田空港から出国したとみられる。同庁は外務省を通じて出頭を要請していたが、外交特権を主張し約2週間にわたり応じていなかった。

 荒木容疑者は昨年2月18日、同社のサーバーにアクセスし、社外秘指定の電話基地局関連の情報を不正に入手したとして、先月25日に逮捕された。当時は同社のモバイルIT推進本部無線プロセス統括部長で、アクセス権限があった。

 公安部は10日、逮捕容疑とは別に昨年3月にも同社の社外秘情報を持ち出したとして、同容疑で追送検。この情報も電話基地局関連で、カリニン幹部に渡ったとみられる。

 捜査関係者によると、荒木容疑者は昨年2月と3月のいずれの情報持ち出し時も、自宅で社用パソコンを使い、アクセスしたとみられる。出勤前に試みた可能性が高い。パソコンは個別に割り当てられるが、利用場所などに制限はなかったという。

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