ソフトバンク機密情報漏洩 教唆容疑で露通商代表部元幹部の男を書類送検 捜査終結

 在日ロシア通商代表部の幹部職員の求めに応じ大手通信会社「ソフトバンク」元社員が機密情報を持ち出したとされる事件で、警視庁公安部は22日、不正競争防止法違反の教唆容疑で、情報を受け取ったとみられる同部のアントン・カリニン元代表代理(52)を書類送検した。カリニン代表代理は事件当時、外交特権を持っており、警視庁の出頭要請に応じないまま2月に出国。公安部は今後、本人への接触が見込めないと判断した。一連の捜査は終結となる。

 書類送検容疑は、平成30年11月20日、首都圏の飲食店で、元社員の荒木豊被告(48)=同法違反罪で起訴=に対し、同社の機密情報を入手するようにそそのかしたとしている。

 荒木被告は今年1月、31年2月と3月に同社サーバーにアクセスして電話基地局関連の情報を不正に得たとして逮捕、起訴された。

 公安部によると、カリニン代表代理は荒木被告と29年秋ごろから10回以上、飲食を重ね、関係を構築。荒木被告が持ち出した情報の機密性に応じ、報酬として最大20万円程度を手渡していたという。ロシア対外情報庁(SVR)のスパイで、他国の科学技術の入手を担うグループ「ラインX」のメンバーだったとみられ、警視庁の2度の出頭要請に応じないまま今年2月10日に出国した。

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