復旧には長期間 和歌山・高野山「町石道」の無断掘削

 高野山(和歌山県高野町)につながる世界遺産・国史跡の参詣道「町石道(ちょういしみち)」で、同県かつらぎ町内の一部が無断掘削された問題で、町教委と県教委は31日、復旧と再発防止に向けた会議を町内で開いた。被害の大きな場所では復旧に長期間かかる見通しが報告されたほか、復旧にはボランティアを募集して作業にあたり、現地付近に再発防止の看板を設置することなどが協議された。

 会議には関係者約20人が出席。町教委の担当者は、文化庁とも協議した上で、無断掘削された場所の扱いについて「毀損(きそん)のため、元に戻すことが基本」と説明した。

 ただ、埋め戻しなどをすれば短期間で復旧できる場所がある一方、大きな溝が掘られ、復旧に長期間かかる場所があることも報告された。

 復旧に向けては、世界遺産の熊野古道で実践されている「道普請(みちぶしん)」のように、補修用の土で毀損部分を固める方法などが話し合われた。復旧に長期間かかる場所があるため、ボランティアを募集して作業にあたるほか、再発防止に向けて現地付近に看板を設置し、パトロールを強化する方針なども協議された。

 町教委の担当者は、再発防止策について「文化財保護の周知、普及、啓発が一番大きな点になる」と話した。

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