大麻は薬物の「入り口」指摘も、恐ろしさ理解を

 東海大野球部で17日判明した部員による薬物使用問題。SNS(会員制交流サイト)などを通じ簡単に入手できることを背景に、若年層の大麻汚染は全国で深刻化している。海外には合法とされる国もあり、ほかの薬物と比べ罪の意識が薄くなりがちとの見方もある。ただ、多くの乱用者が大麻を「入り口」に、毒性の強い薬物にも手を出して心身を崩壊させており、薬物捜査の経験が長い捜査関係者は「大麻の恐ろしさを正確に理解してほしい」と訴える。

 大学サッカーの強豪、近畿大(大阪府東大阪市)でも5日、男子サッカー部員による大麻使用が発覚。大学によると、9月30日以降の調査で2~4年の5人が使用を認めた。一部は「新型コロナウイルスで暇になり興味本位でやった」などと答えたという。

 また、京都市では平成27年11月、小6男児=当時(12)=が「大麻を吸った」と通学先の小学校教諭に告白。高校生の兄が大麻の所持容疑で逮捕され、未成年間での深刻な汚染の現状が浮き彫りとなった。

 捜査関係者によると、近年、ツイッターなどのSNS上に売人がネットワークを張り巡らせ、興味を持った若者に大麻を購入させる例が増えている。近大サッカー部のケースでも、ツイッターで購入していた。

 厚生労働省は大麻乱用が続けば、人格変容や精神障害などを引き起こし、社会生活に適応できなくなると訴える。ただ、大麻の少量所持を合法としたり、犯罪として摘発しない国が存在したりするためか、SNS上には有害性を軽視する書き込みも目立つ。

 ある捜査関係者は「大麻はさまざまな薬物への入り口という意味で『ゲートウエー・ドラッグ』とも呼ばれる。大麻から覚醒剤などへ移行し長年中毒に苦しむ人は多い。絶対に手を出してはいけない」と強調している。(岡嶋大城)

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