【デキる人の健康学】恋愛も大切! 幸せな人は長生きする:イザ!

2014.1.15 11:30

【デキる人の健康学】恋愛も大切! 幸せな人は長生きする

 エマヌエレ博士が最近恋に落ちた男女58名の血液中の神経栄養因子を測定すると恋人がいない独身男女58名の血液中の神経栄養因子に比べ40%も血中濃度が上昇していることを明らかとした。

 更に博士は恋愛関係が2年以上持続し良好な恋愛関係を維持している男女58名の血液中の神経栄養因子と初期恋愛時の血中濃度と比較した。興味深いことに長期的に恋愛関係を維持している人の血中の神経栄養因子の濃度は初期恋愛時のピーク値の約半分に低下し、独身の人より逆に17%も減少していることが分かった。

 博士がときめきの程度を恋愛情熱度スケール(PLS)で評価すると、ときめき度が高いほど血中の神経栄養因子の濃度が高いことが判明した。

 どうして唾液腺に沢山の神経栄養因子が存在するのか、モンタルチーニ博士の最初の発見は未だに未解決の問題だが、エマヌエレ博士は恋愛初期に心がときめいた時に同時に唾液腺が刺激され血液中に沢山の神経栄養因子を分泌し、恋愛を成就させるために中枢神経や末梢神経に働きかける作用があるかも知れないと考察する。

 恋愛が成就すれば人は幸せになるが、幸せな人ほど長生きの傾向があることが科学的に証明され話題を呼んでいる。イリノイ大学のエド・ディーナー博士とテキサス大学のミカエラ・チャン博士は、これまでに調査されてきた幸せと長生きに関する24編におよぶ調査研究を包括的にレビューして、幸せだと感じている人は不幸せと感じている人より14%長生きする傾向があると推論した。

 博士等は人生への満足度が高いこと、悲観的感情がなく楽観的であること、前向きなポジティブ思考を持つこと、生活の満足度・幸福度が高いことが健康と長寿に好影響を及ぼすと考察する。先進国の調査では、より幸せな人は7.5年から10年長生きする傾向を認め、自殺する危険や事故の犠牲者になる危険率が少ない傾向にあることが分かった。モンタルチーニ博士の人生もときめきに満ちた、そして常に新たな研究へのチャレンジで満足感の高い人生だったに違いない。

白澤卓二

しらさわ・たくじ 1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。日本テレビ系「世界一受けたい授業」など多数の番組に出演中。著書は「100歳までボケない101の方法」など100冊を超える。グロービア(http://www.glovia.net/)でも連載中。

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