乳がん経験者だけの旅行を企画 「前向きに生きる力を」 神戸のNPO

 乳がん経験者に参加者を限定した日帰りツアー「乳がん共感旅行」を、介護・看護付き旅行を手掛ける神戸市のNPO法人「しゃらく」が初めて開催する。旅行を通じて参加者が親交を深め、悩みなどを語り合うことで不安を少しでも解消してもらうことが狙いで、計画に参加した乳がん経験者の女性は「旅行という非日常を楽しみながら、前向きに生きる力が生まれれば」と話す。

 しゃらくは平成18年、高齢者や障害者に医療ケアスタッフが同行した旅行や外出を楽しんでもらおうと設立。旅行のほか結婚式の出席、墓参りなどの支援を行ってきた。

 ツアーを企画したのは、しゃらく代表の小倉譲さん(38)。知人が26年に乳がんで乳房を全摘出したことがきっかけだった。退院すると医師や他の患者と話す機会が減り、家族や友人にも相談しづらい悩みもあることを知り、旅行を通じて乳がん経験者が交流を図ることを思いついた。

 旅行のプラン作りには、しゃらくの活動に参加したことがあり、昨年乳がんの手術を受けた小林敬子さん(63)=神戸市須磨区=も参加。天気が悪い日には、乳房付近がうずくなどの後遺症があるという小林さんは「以前の体には戻れないと思い知らされる毎日だが、今生きている時間を大切にしようと思うようになった。自分の経験がプラン作りに生かせれば」と話す。

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