真田信繁の自筆書状、長野・松代で公開へ 100年行方不明の末に発見

 戦国武将の真田信繁(幸村)が、配流の地・九度山(和歌山県)から義兄に宛てた自筆書状1通の原本が12月1日から、兄・信之(信幸)の魂が宿る長野市松代町を皮切りに初めて公開される。書状は10月24日に京都市内で開かれた鑑定作業で真筆と確認された。約100年間所在が不明だった貴重な史料だ。NHK大河ドラマ「真田丸」は12月18日の放送で幕を下ろすが、年初から空前の熱を帯びてきた「真田の郷」は追い込みをかけるようにヒートアップしそうだ。

 「もはや、お目にかかることはないでしょうね。いつもいつもこれを言うばかりです」

 兄の重臣である義兄の武将、小山田茂誠(しげまさ)に宛てて信繁がつづった長文の書状には、敗軍の兵としての強い厭世観(えんせいかん)がにじむ。

 鑑定した戦国史研究者の丸島和洋さん(国文学研究資料館特定研究員・慶應義塾大学非常勤講師)の分析によれば、書状は、信繁が関ケ原の戦いで敗れた石田三成に味方し、戦いの後に流された九度山での蟄居生活の末期にしたためたとみられる。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ