【写真集チラ見せ】世界の少数民族とその文化を記録したい 英国写真家の『彼らがいなくなる前に』

 イギリスの写真家、ジミー・ネルソンさんの写真集『BEFORE THEY PASS AWAY 彼らがいなくなる前に』(パイインターナショナル・4200円+税)が2016年12月に出版された。

 ネルソンさんは1967年、英国生まれ。87年から写真家として活動し、97年から極地に生きる人々を主に撮影してきた。世界の少数民族の文化が、地球から消えていくことに危機感を抱き、2009年に部族文化を記録する「BEFORE THEY PASS AWAY」というプロジェクトを立ち上げた。彼は、3年間で世界13カ国、30カ所以上の地を訪れ、部族と生活を共にし、親しくなってから大判カメラで写した。原書は2013年にイギリスやドイツなどヨーロッパで発売され話題となった。今回の日本語版は神長倉伸義さんが翻訳している。

 パプアニューギニアのアサロ族は、全身に泥だらけの姿。身体に泥を塗っているのは他の部族の威嚇をするためだという。男は狩猟、女は農耕を行い、1000年にもわたり高地で暮らしてきた。その姿は堂々として勇ましい。

 ロシア・シベリア北極地方でトナカイとともに生きる遊牧民、ネネツ。牧草地を求め1年に1000キロも移動するという。トナカイの皮から作ったコートを身にまとい、最低気温がマイナス50度という厳しい環境もものともしない。苛酷な自然に生きる民の顔はたくましくも優しい。

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