ハウス栽培普及や多様化で衰退…「キノコ王国・群馬」ピザで復活へ 地産のイタリアントマトも

 【NEWご当地グルメ】

 かつて、全国に冠たる「キノコ王国」だった群馬。生産量は昭和63年に1万9千トンを超え、生シイタケは平成15年まで全国1位だった。山間地が多く、養蚕の副業としてシイタケ栽培が盛んだったためだが、原木ではなく、ハウス内の菌床での大規模栽培の普及や福島第1原発事故、市場に出回るキノコの種類の多様化で、近年は7千トン台まで落ち込む。こうした中で、キノコ王国復権のカギとして登場したのが、キノコピザだ。

 「かつての原木に菌を打ち込む手法がハウス内での菌床の大規模栽培へと変わり平成以降、マイタケなど種類も増えたこともあり、相対的に群馬の出荷量は減った」

 群馬県きのこ普及室によると、6年前の東電福島第1原発事故後、原木栽培はさらに縮小した。もっとも、ヒラタケが全国4位、生シイタケ5位、マイタケ6位(いずれも27年)で、有数の生産地には違いない。

 そんなキノコを使った名物を…と立ち上がったのが、群馬県桐生市でマイタケやシイタケなどを栽培する中島祟至さん(61)。6棟のキノコ栽培場が並ぶ同市浜松町の一角に昨年11月半ば、「桐生きのこ園直売所」を開いた。朝採りのシイタケやマイタケの他、キノコの炒め物や煮物、ピクルスなどの総菜や加工品が並ぶ店内で、ひときわ目を引くのがピザを焼く大きな窯だ。

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