松陰形見の短刀公開へ 前橋、米国で発見

 前橋市は28日、寄託された短刀を調査した結果、幕末期長州藩の志士吉田松陰のものと結論付けたと発表した。米国への生糸直輸出を初めて実現した実業家新井領一郎が販路開拓のため渡米する際、松陰の妹寿から形見として託されたという。市は31日から5月7日まで、前橋文学館で一般公開する。

 市によると、短刀はやりを改造したもので、刀身は31.1センチ、柄とさやを合わせた全長は42.1センチ。刀身は複数の専門家が室町時代のものと指摘しており、「国益」と読める銘が入っている。

 新井の孫が、著書『絹と武士』で形見の短刀を見たと記していた。「15、16世紀に作られたもの」「長さは約35センチ」などの記述が一致。「国富という銘が入っている」との記述もあったが、室町時代に該当の人物はおらず「国益」は実在したことから、読み違えたと推測できるという。

 米国に住む新井の子孫が受け継いでいたのが2015年に見つかり、寄託された市が調査していた。

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