北ミサイル警戒で問い合わせ急増! 実際に防毒マスクの着け心地を確かめてみた

 朝鮮半島情勢の緊迫で、北朝鮮が化学兵器をミサイルに搭載して日本に発射する懸念も広がり、防毒マスクを扱う企業に個人からの問い合わせが増えている。そこで、記者が実際に着け心地を確かめてみた。

 安倍首相は13日の参院外交防衛委員会で、北朝鮮について「(猛毒の)サリンを弾頭に付けて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」と述べた。韓国国防省は、北朝鮮がサリンや猛毒の神経剤VXなどの化学兵器を2500~5000トン保有しているとの見方を示している。

 こうしたなか、注目されているのが、防じん・防毒マスクを手がける興研。有事の際に株価が上昇する「防衛関連銘柄」としても知られる。

 同社はもともと産業用ガスマスクを扱っていたが、1995年の地下鉄サリン事件以後、一般向けNBC(核・生物・化学)対策マスクを生産し始めた。

 「2001年の米中枢同時テロの発生時には及ばないが、最近は1日平均10件ほど問い合わせがあり、特に女性が多い」(同社広報IR室)。子供のためという親心があるようだ。

 記者が着用したのは火災避難や特殊災害(NBCテロ、火山噴火、化学工場等の災害等)にも対応する「ライフマスター」と呼ばれるマスク。まず頭からカバーフードをすっぽりかぶり、吸気口を口の部分に密着させ、ベルトで締め付ける。1人でも1分足らずで着用でき、思っていたよりも息苦しくなく、視界も良い。災害時に助けを呼ぶために着用したまま鳴らすことのできる笛も付いている。

 サリンと同等の特性を持つクロルピクリンというガスで実験したところ、15分間は対応可能だったという。

 ただ、前出の広報担当者は「毒ガスの中で長時間の作業をすることは想定しておらず、着用したからといって万能ではない。あくまでも一時的な『安全確保』が目的」と強調している。

 価格は税込み2万5920円。興研のサイトなどで受け付けているが、受注生産で注文から手元に届くまで約3カ月かかる。また、有効期限は5年間としている。

 1人が1つのガスマスクで危機に備える時代が来るのか。 

  (海野慎介)

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