しあわせの国・眞子さま同行記(1)「世界一幸せな国」の人々は「世界一控えめ」だった

 「ブータンは何年前の日本に見えますか」

 秋篠宮さまご夫妻の長女、眞子さまのブータンご訪問に合わせ、首都ティンプーで地元の反応を取材していたら、逆に38歳の男性から質問を受けた。

 男性は続けて「200年前くらいですか」と聞いてきた。もちろん謙遜もあるだろうが、日本の200年前となれば江戸時代後期であり、車もなければ電化製品などもない。「20年くらい前か」などと考えるも想像がつかなかった。

 ブータンは中国とインドに接し、面積は九州とほぼ同じくらい。ヒマラヤの山あいにある敬虔(けいけん)な仏教国だ。40年ほど前まで「鎖国」に近い政策を採ってきており、2008年に王政から立憲君主制に移行したばかり。現在も伝統文化を守るため、公の場で「ゴ」や「キラ」と呼ばれる民族衣装の着用が義務付けられている。

 ただ、都市部となれば多くの輸入車が走り、しゃれたカフェやレストランのほか、クラブも存在する。スマホを使っている人は多く見られ、ほとんどの人が英語を話す。今回、訪れてみて自分が勝手に予想していたよりも、かなり“現代化”されていた。

 1999年にはテレビ放送が解禁され、今ではインターネット環境も整っている。ブータンでは加速度的な情報化の進展による現代化が進む。それに伴い、地方の過疎化も進み、一方で物や金を求めてティンプーに人口は流れ込み続け、マンションなど大きな建物の建設工事現場も目立つ。核家族化が進み、このままでは従来のコミュニティーが崩壊する恐れもあるという。

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