強毒「ヒアリ」新たな100匹、女王アリや卵は確認されず

 神戸・ポートアイランドにある神戸港のコンテナヤードで、強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が、新たに約100匹見つかった問題で、神戸市や環境省によると、確認された約100匹を殺虫剤で駆除したところ、卵や産卵能力をもつ女王アリなどは見つからなかったという。18日に対策本部を設置した神戸市は、付近住民に注意を促すチラシを配布するなど警戒態勢を強めている。

 住宅街への影響については、新たにヒアリが見つかったコンテナヤードとは約2キロの距離があるため、神戸市は現時点で「安全は確保されている」と説明。ただ、「万が一のため、徹底駆除する」としている。また、コンテナヤードでは女王アリがいる巣ができる可能性は低いとしている。

 ヒアリは5月に神戸港へ到着した貨物船に積まれていたコンテナから、国内で初めて発見。今回確認された地点はコンテナが一時保管されていた場所から20~30メートル離れていた。

 神戸市や環境省によると、コンテナは5月20日に中国・広州市の南沙港から神戸港に到着した貨物船に積まれており、25日までコンテナヤードで保管。その後、26日に兵庫県尼崎市で積み荷を取り出す際に数百匹のアリが卵や幼虫とともに見つかり、鑑定の結果、今月9日にヒアリと判明した。

 このため、環境省や神戸市はコンテナ保管場所の周辺で緊急調査を実施。16日、保管場所から20~30メートル離れた舗装の亀裂3カ所でアリ約100匹を確認し、18日になって専門家によりヒアリと確認された。

 特定外来生物に指定されているヒアリは赤茶色で体長2・5~6ミリ。南米原産で、亜熱帯・暖温帯域に生息する。すでに北米や中国、台湾などでは定着しており、港や空港などから貨物にまぎれて侵入したとみられている。

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