驚異の記憶力を持つ高齢者「スーパーエイジャー」脳の秘密

 6面がすべて揃ったルービックキューブを、記者が目の前でバラバラに崩す。赤、黄色、青、白、緑、橙色の各色があちこちに散らばったキューブを渡されたその男性は、目を閉じて静かに面を動かしていく。

 カチャカチャカチャ…。20秒後、すべての面がきれいに揃っていた。

 「すごい…」

 思わず記者が感嘆する。

 「どの面がどう移動したかすべて覚えているので、元に戻すだけなんです」

 柔和な笑顔をたたえてそう話す男性は、友寄英哲さん(ともよりひであき・84才)。円周率4万桁暗唱に成功した元ギネス記録保持者で、ルービックキューブを目隠しで揃える競技の世界最高齢記録を持つ男性である。

 試しに、面を崩す過程を見せず、すでに各色がバラバラになったキューブを渡してみても、結果は同じ。6つの面をじっと見つめた後、目を閉じてすらすらと揃えて見せた。

 6月初旬の週末の昼下がり、横浜市内の取材場所に現れた友寄さんは、ちょっとおしゃれな、ごく普通の高齢男性にしか見えなかった。ベージュのスーツにポロシャツ、パナマ帽姿。

 「ポロシャツは家内が選んでくれました。取材だからちゃんとした格好で行きなさいって(笑い)」

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